「青柏祭」
「能登はやさしや土までも」素朴な人情、能登の風土のなかに
生まれた素朴で巨大な『でか山(曳山)』。
この祭りの日を農耕作業や野外仕事などの季節の変わり目とし、人々の生活の中に
深く溶け込んだ、神と人との交歓し合う、能登路の春を彩る迫力のある最大の祭りである。
神饌を青柏の葉に盛って神前に供え、天下太平五穀豊穣を祈る大地主神社(通称:山王神社)の春の例大祭「青柏祭」に、各山町から3台の『でか山』が奉納される。
「府中町」・「鍛治町」・「魚町」三町の“山町(やまちょう)”から、それぞれ
「でか山」といわれ上段に歌舞伎の名場面をしつらえた山車(曳山)が3台
奉納される。
でか山の名前の由来は、山車が大きく、大きいことをこの地方では
『でかい(でっかい)』というためである。
祭礼中は巨大なでか山が狭い道を立ち並ぶ家の軒や電信柱ギリギリを掠めながら曳かれ、辻回しでは若衆達が古来から伝わる方法を用い見事に回る。
また一般観光客が直線部ならびに辻回しの際に綱を曳いて参加できる。
山車の形は、末広形であり北前船を模したものとも言われ、山車の高さ約12m、
上部の開き(長さ)約13m、幅・上部約4.5m、下部(車輪間)約3.6m、車輪の直径約1.9m、
幅約0.6m、総重量約20トンの舟形の山車である。
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