舞鶴市朝来(あせく)にある青葉山ろく公園の端にある「第三火薬廠」という
コンクリートの建物跡へ行ってみた。 いわゆる廃墟である。
戦時中の火薬の需要増加に伴って舞鶴でも重要な軍事施設となった火薬廠。
Google Mapを拡大したら、それらしきカタチをした図が現れた。
舞鶴工業高等専門学校を右手にゆっくり歩いていくと左手にキャンプ場への
行く道がある。キャンプ場を超え、奥へと繋がる雑草や竹で覆われた道を
歩んでいくと左手に見えてきた雑草や竹に覆われた形で存在するコンクリートの
建物群。お昼であるにも拘わらず周囲から人を寄せ付けない雰囲気(オーラ)
を物凄く醸し出している。
大部分はコンクリートで建てられているが、柱や窓は木製で造られていた。
雑草がコンクリートの建物を覆い茂っているため、遠くから見ると光があっているにも
拘わらず薄暗く感じていたが、意を決して中へ入ってみたら当初感じた印象とは違い
木製部分が腐敗し破壊されたコンクリートの空間だった。
ただし、誰かに見られているような感覚は建物群を出るまで続いた。
複数あるコンクリート群へ続く道を遮るかのように聳え立つ竹や草木が覆い茂り
行く手を遮る。そのため、全てのコンクリート群を見ることはできなかったのは
残念であった。
破壊され、廃れ、荒廃していく人工物であるコンクリート群を自然の大きな力によって
成長を止めない草木が覆いつくす光景に対し、人間の存在はどういう意味をもたらすのだろうか?と思いふけってしまう。
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