街が黄色一色。
黄色の波がセントロ中心街を取り囲むかのよのように流れていくような感覚に陥る。
それぐらい、黄色いトラ、ジャガーの衣装とマスクを被ったchilapa住民とそれ以外の近郊の街からも参加しておりおおよそ2,300人もしくはもう少し多い人数が小さな街へと流れ込んできた。
その中には成人男性だけでなく年老いた方や小さな子供まで黄色い衣装を身に纏い街を練り歩く。
今回、足を運んだのはゲレーロ州にある田舎町、チラパ(chilapa)にてティグラーダ(tigrada)と呼ばれるトラ、ジャガーの仮面と衣装を身に纏い街を歩くイベントの撮影に参加した。
このイベントの目的は、神へ雨を恵み豊作を祈願する意味を持つこの地方にある独特な習慣である。
木を彫って作ったものや段ボールから作ったものや材質、カタチも様々な仮面を身に付けて街を一周しセントロへ向かうもので
街中が黄色の世界へ変貌する。
腰や手にはこの地方独特の味わいのあるメス
カルを持ち参加者同士もしくは見学者へと配り飲みながら歩きを進める。
道を囲むように住民と観光客がカメラや携帯を片手にムキになりつつ一生懸命手を伸ばして歩いていく踊り子達に向けてシャッターを
切る。
それでも、黄色い波は
ゆっくりとであるが
確実に歩みを進めていく。