メキシコシティーから深夜便のバスで4,5時間かけてゲレーロ州の州都
チルパンシンゴへ向かった。午前4時頃に到着し当然の如く周りは
見渡す限り真っ暗。しかも、バスターミナルには人がまばらであった
もののあっという間に待合室には僕ひとりとなった。
このチルパンシンゴから目的地のモチトランまではタクシーで
行くしかなく、僕を興味深そうに見てくるタクシー運転手もいたが、ここは
相手の顔を見て怪しい奴かそうでないかを判断するほかなかった。
っというのもここゲレーロ州は麻薬組織などの犯罪グループが
多く危ない地域であると言われていたので、公共バスで行くにしても
早朝であることから便もなく、タクシーで行くしかない状況であった。
あんまり怪しくなさそうな顔をした運転手へ声をかけ
値段交渉を始める。 もうこの時間帯は運転手の言い値でしか
納得するほかないものの、可能な限り値切ってお互い同意のもと
モチトランへと向かった。 そもそも、何故この時間に行くのかというと
SANTAANAを祝うお祭りが朝6時から開催されるためであった。
等間隔には設置されていないものの街灯から漏れる淡い光が真っ暗な街を
照らし10グループほど集まったDANZANTE達が順に街を練り歩いた。
朝早くから始まる祭りではあったが、それでも道には大勢の住民が
DANZANTE達の固有な踊りを見守りつつ、大声で彼らに声をかけ盛り上げる。
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